【2026年最新】ネットワークペネトレーションテストとは?脆弱性診断との違い・検査項目・費用相場と実施手順を徹底解説

【2026年最新】ネットワークペネトレーションテストとは?脆弱性診断との違い・検査項目・費用相場と実施手順を徹底解説

目次

リモートワークの定着やクラウドサービスの利活用が進む中、多くの企業がVPN機器やファイアウォール(FW)を設置して社内ネットワークの境界を防御しています。

しかし、「ファイアウォールがあるから大丈夫」「UTMを設置しているから社内ネットワークは安全だ」という過信が、いま日本企業で深刻なランサムウェア被害や大規模な情報漏洩を引き起こす最大の要因となっています。

警察庁サイバー警察局が公表したサイバー攻撃情勢によると、企業におけるランサムウェア被害の侵入経路の約7割以上が「VPN機器やリモートデスクトップ(RDP)等のネットワーク機器の脆弱性・設定不備」に起因しています。

社内インフラ・情シス担当者の「リアルな悩み」

  • 「ファイアウォールやVPNを入れているが、本当に攻撃者の侵入を防げるのか検証したことがない」
  • 「ツールでスキャンする『脆弱性診断』と『ペネトレーションテスト』の違いがよく分からない」
  • 「もし社内PCが1台乗っ取られたら、Active Directoryやファイルサーバーまで全滅するのか?」
  • 「ネットワーク侵入テストを依頼したいが、費用相場や業務への影響が不安」

本記事では、企業のインフラ担当者や情シス、セキュリティ責任者に向けて、ネットワークペネトレーションテストの概要、脆弱性診断との決定的な違い、主な検査項目、費用相場、具体的な実施手順まで、専門用語を噛み砕いて徹底解説します。


ネットワークペネトレーションテストとは?

ネットワークペネトレーションテスト(Network Penetration Testing)とは、悪意ある攻撃者(サイバー犯罪者や国家系ハッカー)の手法を模倣した「ホワイトハッカー(倫理的ハッカー)」が、企業のネットワークインフラに対して実際に疑似攻撃を仕掛け、侵入耐性を実証的に検証するセキュリティテストです。

単にシステムに存在する「欠陥の有無」をリストアップするだけでなく、「その欠陥を悪用して社内ネットワークの深部まで侵入できるか」「ドメイン管理者権限を奪取できるか」「機密データを持ち出せるか」といった、実際のインシデント発生時の被害規模を実証することを目的としています。

2つのアプローチ:外部テストと内部テスト

ネットワークペネトレーションテストは、大きく分けて以下の2つのアプローチ(または両方を組み合わせた統合テスト)で実施されます。

境界防御の突破耐性をテスト

① 外部ネットワーク侵入テスト

インターネット側から企業の公開サーバー、ファイアウォール、VPN装置、公開ルーターなどを対象に攻撃を試行。認証の突破や既知脆弱性の悪用を通じて、社内ネットワークへの「初期侵入(足場作り)」が可能かを検証します。

侵入後の被害拡大耐性をテスト

② 内部ネットワーク侵入テスト

「外部からの侵入を許した」あるいは「従業員が標的型メールを開いてPCが感染した」という前提(Assume Breach)で社内LAN内部からテストを開始。Active Directoryの乗っ取りや他拠点・機密サーバーへの横展開(ラテラルムーブメント)のリスクを検証します。

現代のセキュリティでは、境界防御で100%侵入を防ぐことは不可能と考える「ゼロトラスト」の思想が主流です。そのため、外部テストだけでなく、「侵入された後に被害を最小限に食い止められるか」を測る内部テストの重要性が急速に高まっています。


【徹底比較】ネットワーク脆弱性診断との違い

よくある疑問として、「定期的に受けているネットワーク脆弱性診断とは何が違うのか?」という点が挙げられます。

両者は「セキュリティ上の問題点を見つける」という点では共通していますが、目的・手法・結果の深さが全く異なります。

脆弱性診断とペネトレーションテストの比較表

比較項目ネットワーク脆弱性診断ネットワークペネトレーションテスト
主な目的既知の脆弱性や設定ミスを「網羅的にリストアップ」すること攻撃シナリオに沿って「侵入・権限奪取が可能か実証」すること
検査のアプローチ網羅性重視(浅く広く)実効性・深さ重視(特定の目標に向かって深く掘り下げる)
実施方法主に自動診断ツール(スキャナ)による自動検査ホワイトハッカーによる高度な手動攻撃・探索
シナリオ性なし(個々のポートやIPごとに単体評価)あり(脆弱性を連鎖させ、最終目標の機密データまで到達を試みる)
検知できるリスクバージョンが古いソフト、開いている不要ポートADの権限昇格、認証迂回、横展開、業務停止に至る実質的影響
誤検知(False Positive)ツール判定のため誤検知が含まれやすいホワイトハッカーが実際に悪用可能か検証するため誤検知が極めて少ない
推奨される頻度毎月〜四半期に1回(定常的なセキュリティ監査)年1〜2回、またはインフラ刷新・買収・合併時

直感的な例え:健康診断と防災避難訓練

  • ネットワーク脆弱性診断=「年1回の健康診断」
    身長、体重、血圧、血液検査などを測定し、「基準値から外れている箇所(脆弱性)」を網羅的に見つける作業です。
  • ネットワークペネトレーションテスト=「実際の地震を想定した耐震実証テスト・避難訓練」
    「本当に火災報知器は作動するか」「非常扉は開くか」「倒壊せず重要書類を守れるか」を、現実の揺れを加えて実証するプロセスです。

健康診断で数値に問題がなくても、実際の災害で避難経路が塞がっていれば全滅してしまいます。両者はどちらか一方を選べばよいというものではなく、「脆弱性診断で基礎体力を整え、ペネトレーションテストで実戦耐性を試す」という相互補完の関係にあります。


なぜ今必須なのか?社内NWが狙われる5大リスク

従来の社内ネットワークは「社内LAN=安全」「インターネット=危険」という境界型セキュリティで守られていました。しかし、働き方の多様化やクラウド化により、社内NWの境界線は完全に崩壊しています。

侵入テストで頻繁に発覚する「社内ネットワークの5大リスク」を見てみましょう。

1. VPN機器・リモートアクセス装置の既知脆弱性と設定不備

近年のサイバー犯罪集団(ランサムウェア攻撃者)が最も好む侵入口が、パルスセキュア、フォーティネット、ソニックウォール等のVPN機器のパッチ未適用(既知のCVE脆弱性)です。機器の管理者パスワードが安易だったり、外部から管理画面が直接閲覧できる設定になっていたりすると、数分で社内ネットワークに突破されます。

2. Active Directory(AD)のドメイン管理者権限奪取

Windows環境を中心に社内IDを一元管理する「Active Directory(AD)」は、社内の全PC・社員アカウント・ファイルサーバーへのアクセス権限を握る、いわば企業の「マスターキー(全社共通の身分証明管理システム)」です。しかし、多くの企業で「過去の運用で一般社員やサービスアカウントに過剰な管理者権限が付与されている」「Kerberos認証の弱点が放置されている」といった問題が存在します。攻撃者にドメイン管理者(Domain Admin)権限を奪われると、全社PC・サーバーの全データを一瞬で暗号化・破壊されます。

3. セグメント分離の不備による横展開(ラテラルムーブメント)

横展開(ラテラルムーブメント)とは、泥棒が窓から侵入した後に家中の各部屋や金庫を次々に開けて回るように、感染した1台のPCを足場にして社内全体のサーバーや他部署の端末へ侵入を広げる行為のことです。「総務部のPC」「役員のPC」「開発環境」「経理のファイルサーバー」が、同じネットワークセグメント(同一サブネット)に同居しているケースが多々あります。VLAN等の内部境界制御が不十分だと、マルウェアに感染した1台のPCを踏み台にして、社内の全端末へ芋づる式に侵入が拡大してしまいます。

4. ITネットワークとOT(工場・制御系)の境界セキュリティ不備

製造業やインフラ企業で急増しているのが、オフィス用ITネットワークから工場の生産ライン・IoT機器を制御するOTネットワークへの侵入です。境界が適切に遮断されていないと、オフィスPCへのフィッシング攻撃が原因で工場全体のラインが停止し、数十億円規模の被害に発展します。

5. 退職者アカウントや放置された開発サーバー

社内LAN内にある「昔検証用に使って放置されたLinuxサーバー」や「退職者の有効なドメインアカウント」は、攻撃者にとって格好の隠れ蓑(永続化の足場)になります。アンチウイルスソフトがインストールされていなかったり、ログ監査が届いていない死角が狙われます。


貴社の社内ネットワーク、侵入耐性は万全ですか?

シースリーレーヴの「ネットワークペネトレーションテスト」なら、外部公開面から社内LANの横展開・AD権限奪取リスクまで、ホワイトハッカーが実証的に検証。100万円〜 / 最短10日間で本格的な侵入テストを実施します。

※ご相談・概算見積もりは完全無料です。対象IP数や診断範囲が未確定の場合でもお気軽にお問い合わせください。

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専門家はどこまで攻める?侵入テストの主要ステップ

プロのセキュリティ専門会社によるネットワークペネトレーションテストは、攻撃者の行動フレームワークである「MITRE ATT&CK」「PTES(Penetration Testing Execution Standard)」に準拠して進められます。

主な攻撃フェーズと検査内容は以下の通りです。

フェーズ1:情報収集と偵察(Reconnaissance)

  • ポートスキャン・サービス列挙:対象IPアドレス帯に対して開いているポート(SSH, RDP, SMB, HTTP等)や稼働中のミドルウェアバージョンを調査。
  • OSINT(公開情報調査):ダークウェブ流出パスワード、ドメイン情報、DNSレコード、従業員のメールアドレス構造などを事前調査。

フェーズ2:初期アクセスの獲得(Initial Access)

  • 外部境界の突破試行:VPN装置や公開サーバーの脆弱性悪用(Exploit)、認証攻撃(ブルートフォース、パスワードスプレー)、デフォルト認証情報の悪用。
  • ファイアウォール回避:セキュリティ機器(IDS/IPS、WAF)の検知をすり抜ける通信パケットの送信テスト。

フェーズ3:社内ネットワークでの足場固めと権限昇格(Privilege Escalation)

  • ローカル端末の権限昇格:一般ユーザー権限からSYSTEM権限やroot(最高管理者)権限への昇格が可能かを検証。
  • 認証情報の探索:端末メモリ(Windowsのログイン情報が一時保存されるLSASS領域)からのパスワード情報抽出や、平文パスワードが保存された設定ファイルの探索。

フェーズ4:横展開とActive Directory攻略(Lateral Movement)

  • ラテラルムーブメント(横展開):奪取した認証情報をもとに、パスワード自体を解読せず暗号化データのまま悪用する手法(Pass-the-Hash等)を用い、社内LAN内の別端末やサーバーへ侵入を拡大できるかをシミュレーション。
  • ドメイン管理者権限の奪取:Windows認証プロトコル(Kerberos)の仕様を突いた高度な攻撃手法(Kerberoasting等)やグループポリシー設定の穴を悪用し、ADの全社マスターキーを奪取できるかをテスト。

フェーズ5:目的達成の検証と証跡保全(Actions on Objectives)

  • 重要情報への到達可能性:顧客データベース、財務ファイルサーバー、機密リポジトリへアクセス可能かの実証(※安全のためデータの窃取・破壊は行わず、到達画面のスクリーンショットを証跡として保存)。
  • 痕跡の安全なクリーンアップ:テスト用に作成した一時アカウントやツールの確実な削除。

ネットワークペネトレーションテストの費用相場と期間

ネットワーク侵入テストの費用は、「対象IPアドレスの数」「外部テストのみか内部テストも含むか」「AD環境の規模(ドメイン数・ユーザー数)」によって変動します。

検査範囲別の費用相場・期間の目安

プラン・検査範囲費用相場(一般)実施期間推奨される企業・用途
外部ネットワーク侵入テスト
(公開IP 10〜30IP程度)
80万〜150万円3〜5日間インターネット公開サーバーやVPN機器の侵入耐性を確認したい企業
内部ネットワーク侵入テスト
(社内LAN・AD環境)
120万〜250万円5〜10日間ランサムウェア侵入後の横展開やAD権限奪取リスクを検証したい企業
外部+内部統合テスト
(フルスコープ検証)
200万〜400万円10〜15日間境界突破から最重要データ到達まで、一連の攻撃シナリオを完全実証したい企業

費用を抑えて費用対効果を最大化する3つのポイント

  1. スコープ(対象範囲)を戦略的に絞る
    全拠点の全端末を対象にするのではなく、「本社LANと主要ADドメインコントローラー」「最重要ファイルサーバーが属するセグメント」など、守るべきコア資産に絞ることで費用を大幅に圧縮できます。
  2. 事前に脆弱性診断を実施しておく
    初歩的なパッチ未適用や設定ミスが多い状態でペネトレーションテストを依頼すると、最初のステップでテストが終了してしまいます。事前に自動ツールによる脆弱性診断で基本的な穴を塞いでおくことで、ホワイトハッカーによる高度な手動検証に時間を集中させられます。
  3. 海外専門チームを活用するベンダーを選ぶ
    大手セキュリティベンダーに依頼すると数百万円規模になりがちですが、海外の高度なホワイトハッカーチームと連携しているベンダーを選ぶことで、同等以上の技術力でコストを半額程度に抑えることが可能です。

実施の流れ(お問い合わせから対策完了までの6ステップ)

ネットワークペネトレーションテストは、自社の業務システムに悪影響を与えないよう、事前の入念な計画と安全管理のもとで進められます。

  • Step 01:事前ヒアリング・スコープ定義
    対象となるグローバルIPアドレス、社内IPアドレス帯、Active Directoryの構成、守るべき重要情報(クラウンジュエル)をヒアリングし、攻撃シナリオを決定します。
  • Step 02:事前合意・テスト環境の準備
    テスト中に万が一下流システムに負荷がかからないよう、DoS攻撃(サービス停止攻撃)の除外や、テスト実施時間帯(夜間・休日または業務時間中)を取り決めます。
  • Step 03:外部ペネトレーションテストの実施
    インターネット経由でホワイトハッカーが外部公開面の侵入テストを実施します。
  • Step 04:内部ペネトレーションテストの実施
    VPN経由のリモートアクセス、または指定の踏み台端末(あるいはオンサイト訪問)から、社内ネットワーク内部での侵入・横展開テストを実施します。
  • Step 05:詳細報告書の作成
    発見された侵入経路、成功した攻撃手法、危険度ランク(Critical / High / Medium / Low)、および「具体的に設定をどう変えれば防げるか」を明記したレポートを作成します。
  • Step 06:報告会&再診断
    経営層向けサマリーと情シス担当者向け技術解説の報告会を実施。お客様側での修正完了後、正しく塞がれたかを確認する「再診断(リテスト)」を行います。

ネットワークペネトレーションテストならシースリーレーヴ

シースリーレーヴ株式会社では、「高精度な侵入実証」「圧倒的なコストパフォーマンス」を両立したネットワークペネトレーションテストを提供しています。

  • 外部・内部のフルスコープ侵入テストが100万円〜:大手ベンダーの半額以下の明確な料金体系で、高深度な手動侵入テストを実現。
  • 1,000社以上の診断実績を持つ専門チーム:Active Directoryの最新攻撃手法や各種ネットワーク機器の脆弱性を熟知した精鋭エンジニアが担当。
  • エンジニア目線の実践的レポート:「危険です」と指摘するだけでなく、ファイアウォールの設定変更ルールやADのグループポリシー修正例など、現場が即座に行動できる解決策を提示。
  • リモート対応・柔軟なスケジュール調整:最短10営業日で診断開始可能。お急ぎの監査対応やセキュリティチェックシート提出にも迅速に対応します。

シースリーレーヴのネットワークペネトレーションテスト

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※ご相談・概算見積もりは完全無料です。他社ベンダーとの相見積もりや社内稟議用の概算書作成もお気軽にお問い合わせください。


まとめ:侵入を前提とした多層防御の耐震テストを

サイバー攻撃の手口が高度化・組織化する現代において、「ファイアウォールがあるから侵入されない」という前提はもはや成り立ちません。

ランサムウェアによる事業停止や顧客データの流出を防ぐためには、「攻撃者が実際にどこまで侵入できるのか」「社内の横展開を確実にブロックできるか」を、自ら実証して弱点を塞いでおくことが極めて重要です。

自社のネットワーク構成に少しでも不安がある方や、他社からの相見積もりをご希望の方は、ぜひ一度シースリーレーヴの専門家までお気軽にご相談ください。


よくある質問(FAQ)

Q. 外部ネットワークと内部ネットワーク、どちらの診断も可能ですか?
A. はい、インターネットに公開されている外部NW(サーバー、VPN、ファイアウォール)への侵入テストと、社内LANやVPN経由の内部NW(Active Directory、ファイルサーバー、端末)での横展開・権限昇格テストの両方に対応しています。片方のみの実施も可能です。

Q. リモートでの診断は可能ですか?オンサイト訪問は必須ですか?
A. 外部テストは完全リモートで実施可能です。内部テストもVPN接続やリモートアクセス環境をご提供いただければ完全リモートで実施できます。社内規定上リモートが難しい場合は、エンジニアが貴社オフィスへオンサイト訪問してテストを行うことも可能です。

Q. テスト中に社内ネットワークが停止したり、業務に影響が出る心配はありませんか?
A. 事前ヒアリングにて業務影響を徹底的に精査し、過度な負荷をかけるサービス妨害(DoS)テスト等は原則除外いたします。通信量の制御や夜間・休日での実施など、業務を一切止めない安全な運用体制を確立した上でテストを行います。

Q. Active Directory(AD)の診断もテスト内容に含まれますか?
A. はい、内部ネットワークペネトレーションテストではActive Directoryの権限昇格検証(ドメイン管理者権限の奪取テスト)やKerberos認証の悪用、グループポリシーの不備による横展開リスクの検証を重点項目として実施します。

Q. 工場の制御系ネットワーク(OTネットワーク)やIoT機器の診断も可能ですか?
A. はい、オフィス用ITネットワークと工場OTネットワークのセグメント分離の検証や、制御系NWへの到達可能性テストに対応しています。OT機器固有のプロトコルに配慮した安全な手法で実施いたします。


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