web脆弱性診断の価格の相場は?診断方法ごとの費用相場や費用の抑え方を徹底解説!
- シースリーレーヴ編集者
- 2024年10月1日
- 読了時間: 13分
目次:
web脆弱性診断とは?基本的な費用と診断内容を解説

web脆弱性診断とは?
web脆弱性診断とは、企業や組織のWebサイト、アプリケーション、システムに潜在するセキュリティの脆弱性を特定するための一連のプロセスです。脆弱性とは、システムやソフトウェアがサイバー攻撃や不正アクセスに対して弱点を持っている状態を指し、これらが悪用されると情報漏洩や業務の停止などの重大な被害につながる可能性があります。
web脆弱性診断では、専門的なツールや手動での調査を通じて、これらの脆弱性を早期に発見し、修正するための手順が行われます。この診断は、企業のセキュリティ強化や法令順守(コンプライアンス)にも大きく貢献します。
web脆弱性診断の目的
web脆弱性診断の主な目的は、企業や組織がセキュリティリスクを事前に把握し、攻撃される前に適切な対策を講じることです。WebアプリケーションやWebサービスは、外部に公開されるため、特にサイバー攻撃の標的になりやすい領域です。攻撃者は、システムの弱点を狙い、不正にデータを取得したり、システムを操作したりすることが可能です。
診断を行うことにより、以下のような脅威を未然に防ぐことができます。
データ漏洩:顧客情報や業務データが外部に漏洩するリスクを軽減。
サービス停止:サーバー攻撃やDDoS攻撃によるシステム停止の防止。
法的リスク:個人情報保護法やGDPRなど、法規制に対応するためのセキュリティ確保。
セキュリティ対策にお困りの方はお気軽にご相談ください。
セキュリティ対策のプロが無料でご相談にのります。
WEB脆弱性診断の価格はどのくらい?価格を左右する要因とは?

web脆弱性診断の価格は、診断の範囲や深さ、使用する診断方法などの要因によって大きく変動します。診断を依頼する際、企業はどのような要素が価格に影響を与えるのかを理解することで、最適なサービスを選びやすくなります。ここでは、WEB脆弱性診断の価格を左右する主な要因について詳しく解説します。
診断範囲が価格に与える影響
脆弱性診断の範囲が広ければ広いほど、診断にかかる価格は高くなります。たとえば、Webサイト全体を診断する場合、各ページやシステム全体、バックエンド、APIなどのすべてを検査する必要があります。このため、必要な労力や時間が増え、コストが上昇します。
逆に、特定の部分のみを診断する場合、価格を抑えることができます。たとえば、ログインシステムや決済システムといった重要な部分だけに絞って診断することで、効果的かつコスト効率の良い診断が可能です。
診断の深さとその費用の違い
診断の深さは、脆弱性診断の精度に直結し、その結果、コストにも影響を与えます。診断には、自動診断と手動診断の2種類があります。
自動診断: 専用ツールを使用して、短時間で多くのシステムをスキャンします。費用は安価で、数万円から十数万円程度です。ただし、精度は手動診断に比べてやや劣るため、複雑な脆弱性は見つけにくい場合があります。
手動診断: セキュリティ専門家がシステムを手動で検査する方法です。高度で複雑な脆弱性も検出できるため、より精度の高い診断が期待できますが、その分費用も高く、1回あたり50万円以上かかることが多いです。
ハイブリッド診断では、自動診断と手動診断を組み合わせることで、コストと精度のバランスを取ります。この方法では、広範囲を自動診断でカバーし、重要な部分は手動診断で精査するため、30万円〜80万円の中間価格帯で提供されることが一般的です。
診断後のサポートや対策対応によるコスト増加
web脆弱性診断が完了した後、検出された問題に対処するためのサポートが必要になることがあります。診断後のサポートには、検出された脆弱性の修正方法を提供するレポートや、再診断などが含まれ、これらが追加費用に影響します。
たとえば、診断結果に基づいて具体的な修正アドバイスを提供する高度なレポートや、再診断サービスが含まれる場合、その分コストが増加します。また、修正作業を代行するサービスもあり、これを依頼する場合にはさらに費用が発生します。
また診断が緊急で行われる場合や、夜間や休日に対応する必要がある場合、またはリモート診断ではなく訪問が必要な場合には、価格がさらに上昇する可能性があります。このような特別な条件が付くと、通常の料金に追加費用が発生します。
脆弱性診断の費用に関する相談は下記から
企業規模や業界別のWEB脆弱性診断の価格比較

web脆弱性診断の価格は、企業の規模や業界によって大きく異なります。中小企業から大企業まで、セキュリティリスクに対する脅威のレベルや使用するシステムの規模が違うため、必要な診断の範囲や深さ、そしてそれにかかるコストも変わってきます。それぞれの業界における脆弱性診断の一般的な価格帯と、その背景について詳しく見ていきます。
中小企業のWEB脆弱性診断価格の目安
中小企業では、限られたIT予算やリソースの中でセキュリティ対策を行う必要があります。そのため、脆弱性診断にかけられる費用は大企業と比べて低めになる傾向があります。特に以下の要因が影響します。
1. 小規模なシステムやWebサイトの診断
中小企業が所有するWebサイトやシステムの規模は、大企業に比べて小規模であることが一般的です。たとえば、Webサイトが数ページ程度であれば、診断に必要な範囲が限定的になるため、診断にかかる費用は10万円から50万円程度が一般的です。
2. 自動診断の選択
中小企業は、コスト削減のために自動診断を選ぶことが多いです。自動診断は手動診断に比べて安価で、簡易的な脆弱性チェックを短時間で行うことができます。基本的なセキュリティ対策を行いたい中小企業にとって、自動診断は効果的かつ経済的な選択肢です。この場合、費用は数万円から十数万円で済むことが多いです。
3. 部分的な診断の実施
中小企業では、全体的な診断を行うのではなく、重要な部分に絞った部分診断を行うことも一般的です。たとえば、決済システムや顧客情報管理部分に特化して脆弱性を診断することで、費用を大幅に削減できます。この場合、費用は10万円から20万円程度で収まることがあります。
大企業のWEB脆弱性診断価格の目安
一方で、大企業ではセキュリティに対する要求が高く、使用しているシステムやWebサイトの規模も大きいため、WEB脆弱性診断にかける費用は高額になる傾向があります。以下の要因がその背景にあります。
1. 複雑かつ広範囲なシステム診断
大企業では、複数のシステムやアプリケーション、API、データベース、クラウドサービスなど、さまざまなインフラが一体となって運用されています。これらすべてを網羅的に診断するため、診断範囲が非常に広く、診断コストも上昇します。大規模な診断では、費用は100万円を超えることが一般的です。
2. 手動診断の重要性
大企業では、顧客データや業務データの安全性が特に重要視されるため、手動診断が頻繁に行われます。手動診断は、自動診断よりも高精度であり、ビジネスロジックの脆弱性や高度なセキュリティリスクも検出できるため、大企業にとっては不可欠な診断方法です。手動診断を行う場合、1回の診断で50万円から100万円以上かかることが多いです。
3. セキュリティ要件やコンプライアンス対応
金融業界や医療業界など、法的規制が厳しい業界では、脆弱性診断の要求が特に高くなります。これらの業界では、GDPRやHIPAAなどの国際的なセキュリティ基準に準拠するため、定期的な診断や高精度の診断が必要です。その結果、費用がさらに高額になります。大企業の診断コストは、100万円から500万円に及ぶ場合もあります。
業界ごとのWEB脆弱性診断の価格傾向
業界ごとに脆弱性診断に対するニーズや診断の価格帯は異なります。以下に、主要な業界別の価格と傾向を紹介します。
1. 金融業界
金融業界では、顧客の個人情報や資産を扱うため、セキュリティ対策が非常に厳重です。特に、サイバー攻撃を受けるリスクが高いため、定期的に手動診断と自動診断を組み合わせたハイブリッド診断が求められます。診断費用は大企業の場合、100万円から300万円以上になることが多いです。
2. 医療業界
医療業界では、患者の個人情報や医療データを安全に保護するため、定期的なセキュリティ診断が不可欠です。特に、電子カルテや医療システムの脆弱性が問題となるため、手動診断を含む包括的な診断が必要です。診断費用は50万円から200万円程度になることが多いです。
3. Eコマース業界
Eコマース業界では、顧客の支払い情報や個人情報を安全に管理するため、定期的な脆弱性診断が必要です。特に、決済システムやカート機能などが攻撃対象となりやすいため、診断が重要です。診断費用は、中小規模のEコマースサイトでは10万円から50万円、大規模サイトでは100万円以上に達することがあります。
脆弱性診断の費用に関する相談は下記から
WEB脆弱性診断の価格を抑える方法
WEB脆弱性診断は、セキュリティ対策において非常に重要ですが、その費用が高額になることがあります。しかし、いくつかの方法を取り入れることで、効果を維持しながら診断にかかる費用を抑えることが可能です。この記事では、WEB脆弱性診断の価格を抑えるための具体的な方法について詳しく説明します。
1. 診断範囲を絞る
最も費用を削減できる方法の一つが、診断範囲を絞ることです。全てのシステムやWebページを対象にするのではなく、リスクが高い部分や重要なシステムに限定して診断を行うことで、コストを大幅に削減できます。
たとえば、特に重要な部分としては以下の箇所があります。
ログイン機能
決済システム
顧客情報管理システム
これらの部分を重点的に診断し、それ以外は定期的なチェックを行うだけで済ませることで、費用対効果を高めつつコストを抑えることができます。
2. 自動診断ツールの活用
脆弱性診断には、自動診断と手動診断があります。自動診断は手動診断に比べて価格が安く、簡単に導入できるため、基本的なセキュリティチェックには最適です。自動診断ツールは、多くの脆弱性を短時間で検出することができるため、予算に限りがある中小企業にとって非常に効果的です。
無料もしくは安価で利用できるツールとして、以下のものがあります。
OWASP ZAP: 無料で使えるオープンソースの脆弱性診断ツールです。基本的な脆弱性チェックに対応しており、費用を抑えながら診断を実施できます。
Nikto: Webサーバー向けの無料脆弱性スキャナーで、一般的な脆弱性を検出するために利用できます。
これらのツールを利用することで、初期診断のコストをほぼゼロに抑えることができます。ただし、自動診断では検出できない高度な脆弱性もあるため、必要に応じて手動診断を組み合わせることが推奨されます。
3. 診断の頻度を最適化する
定期的な診断はセキュリティ対策において重要ですが、診断の頻度を見直すことでコスト削減が可能です。すべてのシステムやWebサイトに対して毎回完全な診断を行うのではなく、以下のようなタイミングで診断を行うことが効果的です。
システムの大規模アップデート前後に重点的な診断を実施する。
新しい機能や重要なセキュリティ機能が追加された際に診断を行う。
年に1回の大規模診断に加え、他の期間は部分的な診断を行う。
このように、セキュリティリスクが高まるタイミングを見極め、診断の頻度を調整することで、不要なコストを削減することができます。
4. セルフチェックを導入する
費用を削減するためのもう一つの方法は、セルフチェックの導入です。無料の診断ツールや社内のリソースを活用し、自社で簡単な脆弱性チェックを定期的に行うことで、大規模な診断の頻度を減らし、コストを抑えることが可能です。特に小規模なWebサイトやシステムの場合は、セルフチェックを有効活用することで効果的なセキュリティ対策が実現できます。
社内のITチームやセキュリティ担当者が基礎的なチェックを行い、必要に応じて専門の脆弱性診断を外部に依頼する形にすることで、全体のコストを低減できます。
5. パッケージサービスの活用
多くのセキュリティ会社が、複数のサービスを組み合わせたパッケージプランを提供しています。これらのパッケージには、脆弱性診断だけでなく、セキュリティアセスメント、修正支援、再診断などが含まれており、個別に依頼するよりも費用が安く抑えられることが多いです。
さらに、長期契約や複数サービスの同時利用による割引が提供される場合もあります。こうしたサービスを利用することで、診断の質を維持しつつコスト削減を実現できます。
6. 再診断や修正対応のオプションを選ぶ
診断後に再診断や修正支援が含まれるプランを選ぶことも、トータルのコストを抑えるために効果的です。脆弱性診断で問題が見つかった場合、再診断や修正対応が別料金になるケースが多いですが、最初からこれらを含むプランを選んでおくと、追加の費用を抑えることができます。
再診断は、修正後に脆弱性が適切に解消されているか確認するために必要ですが、あらかじめプランに組み込んでおくことで、後からのコストを削減することが可能です。
まとめ: WEB脆弱性診断の価格と効果的なコスト削減方法
WEB脆弱性診断は、企業がセキュリティリスクを軽減し、顧客情報やビジネスデータを保護するために欠かせないプロセスです。しかし、診断費用は、診断範囲や深さ、使用する方法により大きく異なります。本記事では、診断方法や価格の要因、そしてコストを抑えるための具体的な手法について解説しました。
主要なポイントとして、診断範囲を絞ることでコストを抑え、効果的なセキュリティ対策が可能であることが挙げられます。また、自動診断ツールの活用や、診断の頻度を最適化することで、費用をさらに削減できます。さらに、セルフチェックやパッケージサービスを活用することで、コストを削減しながらも診断の質を維持することが可能です。
読者が得られる最大のメリットは、予算に合った適切な脆弱性診断を選び、セキュリティリスクを最小限に抑えることです。また、コスト削減方法を取り入れることで、無駄な支出を抑えつつ、効果的なセキュリティ対策を実施することができます。
企業のセキュリティ対策を次のレベルへ引き上げるため、今すぐ脆弱性診断の導入を検討し、予算に応じた最適なサービスを選びましょう。セキュリティの改善は、将来のビジネスリスクを回避するための最も確実なステップです。
脆弱性診断ならシースリーレーヴ
脆弱性診断の会社をお探しの方は、ぜひシースリーレーヴ株式会社までお問い合わせください。
弊社では、海外で活躍するホワイトハッカー集団「Nulit・ナルト」による脆弱性診断を60万円〜の低価格で提供可能です。
さらに毎月定期的に侵入テストを実施したり、ホワイトハッカーのロゴをサイトに掲載したりすることで、サイバー攻撃の予防を高めることができます。
また自社でのセキュリティ対策が難しい場合は、ホワイトハッカーおよびエンジニアが開発を行うことも可能です。
これまでに大手企業様や、上場企業様など、数多くのペネトレーションテスト実績を持っております。
セキュリティ面に関するお悩みをお持ちの方は、まずはぜひ一度ご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。